Scroll to navigation

FTIME(3) Linux Programmer's Manual FTIME(3)

名前

ftime - 日付と時間を返す

書式

#include <sys/timeb.h>

int ftime(struct timeb *tp);

説明

この関数は現在の時刻を、紀元 (UTC 1970 年 1 月 1 日 00:00:00)からの 秒数とミリ秒数で返す。 時刻は tp で返され、これは以下のように定義されている:


struct timeb {

time_t time;
unsigned short millitm;
short timezone;
short dstflag; };

ここで、time は紀元 (the Epoch) からの秒数、 millitm は 紀元から time 秒後からのミリ秒数である。 timezone フィールドはグリニッジから西周りの分で計測される ローカルタイムゾーンである(負数の場合はグリニッジからの東回りの分を 示す)。 dstflag フィールドは、もし 0 でなければ一年の一部で夏時間が 存在することを示すフラグである。

POSIX.1-2001 では、timezonedstflag の内容は未定義である; これに頼るのは避けること。

返り値

この関数は常に 0 を返す。 (POSIX.1-2001 仕様及びいくつかのシステムのドキュメントでは、 エラー時に -1 を返す。)

準拠

4.2BSD, POSIX.1-2001. POSIX.1-2008 では ftime() の仕様が削除されている。

この関数は古いものである。使ってはならない。 秒単位の時間で十分なら、 time(2) が利用できる。 gettimeofday(2) でマイクロ秒が得られる。 clock_gettime(2) でナノ秒が得られるが、広く利用可能な訳ではない。

バグ

millitm フィールドは、libc4 と libc5 では正しく動作する。 しかし、初期の glibc2 ではバグがあり、常に 0 を返す。 glibc 2.1.1 から再び正常になった。

関連項目

gettimeofday(2), time(2)

2009-03-15 GNU